●黒ビールとは、麦から麦芽を製造する工程で麦芽を強く熱し、濃く色づいた麦芽を用いて作られたビールのことを指す。濃褐色で焦げたような風味が特徴的だが、それは麦芽の糖分をカラメル化して作った濃色麦芽の影響である。ドイツでは「デュンケル」が好まれ、イングランド、アイルランドでは原料の一部に砂糖を使用した「スタウト」が好まれているようだ。黒ビールは基本的に甘みが強く、苦味が少ないことからビールが苦手な人でも飲みやすいと言われている。「デュンケル」とはドイツ語で「濃い」という意味を持ち、ミュンヘンで発達したもので苦味はやや弱く、味は濃厚なのが特徴である。また、「スタウト」は、副原料に砂糖を使用したアルコール分や苦味が強いのが特徴で、やや酸味があるものを指す。また、ビールの表示に関する公正競争規約(第4条第3項)では「濃色の麦芽を原料の一部に用いた色の濃いビールでなければ、黒ビールまたはブラックビールと表示してはならない」と決められている。