チチャ

●チチャ(chicha)とは、トウモロコシを原料にした発酵酒であり、南米アンデス地方でよく飲まれている。歴史は古く、インカ時代には儀礼や祭に欠かせぬ重要な酒であったとされ、トウモロコシを噛んで唾液の酵素で発酵させて作られていた。しかし現在では、穀芽でデンプンを糖化・発酵させて作られている。メキシコではテヒーノと呼ばれ、現在でもアンデスの農村では祭に大量のチチャが用いられるという。飲むタイミングによって、味が大きく違うのが特徴で、発酵を止める作業をしないため、このようになるのだ。しかし、現在ペルーなどのレストランで販売されている紫トウモロコシを使って作られたチチャは、アルコール分が無く、葡萄ジュースのようなものであり、「チチャモラーダ」と呼ばれている。ポリフェノールが多く含まれていることから、血栓防止に効果的であると言われている。アンデス地域はトウモロコシの種類が多いことからチチャが生まれたとされ、酒の原料としても重宝されていたのだ。